視覚障害ランナーをガイド 岡山で「伴走」の教室
視覚障害のあるランナーをガイドしながら走る「伴走」について学ぶ教室が、22日、岡山市で開かれました。
この教室は、視覚障害者のためのランニングクラブ「ももたろうパートナーズ」が目の不自由な人が安全にランニングを楽しめる環境を作ろうと企画したもので、およそ80人が参加しました。
はじめの講義では、視覚障害のあるランナーをガイドする伴走には、▼障害物を確認し、走る方向をしっかり伝えること、▼ペースに気を配りながら走ることなどが大切だと学びました。
次に、東京パラリンピックの女子マラソン、視覚障害者のクラスで金メダルを獲得した道下美里選手の伴走者を務めた経験のある北村拓也さんの指導で、実際に伴走を体験しました。
参加者は2人1組になって伴走を体験し、目隠しをした相手をガイドしながら指示の出し方を学びました。
参加した50代の女性は「長い時間、目が見えない状態を体験して、考えていたよりも不安になることが初めてわかりました」と話していました。
60代の男性は「ことばやロープを使ってタイミングよく指示を出すのが難しかったです」と話していました。
講師の北村さんは「伴走のスタートはコミュニケーションで、上手に走ろうとせず、楽しみながらやりとりすることが大切です。この教室を通して人と人とがつながるきっかけになればいいと思います」と話していました。