障害者福祉施設での虐待 昨年度11件 過去最多に
県内の障害者福祉施設で、障害者への職員などからの虐待は、昨年度11件と、これまでで最も多くなりました。
県は、引き続き啓発を行うとともに、虐待が疑われる場合は通報をと呼びかけています。
平成24年に障害者虐待防止法が施行され、その翌年から県は、施設の職員などからの障害者への虐待の件数を毎年公表しています。
県のまとめでは、県内の障害者福祉施設での虐待の件数は昨年度11件で、前の年度の3件から大幅に増えて過去最多となりました。
内訳は重複したケースを含めて、心理的虐待が6件、身体的虐待と性的虐待がそれぞれ4件でした。
なかには施設の生活支援員が、身体障害や知的障害がある40代から70代の男女5人を虐待していたケースや、知的障害のある50代の女性に、施設の管理者と職業指導員23人などが、心理的虐待を加えていたケースがあったとしています。
県は確認したケースについて、施設などに対し、改善計画書の作成や、職員への研修を指導したということです。
県保健福祉課は「引き続き、施設や事業所への啓発を行い、虐待の疑いがある場合は早めに県や市町村に相談や連絡してもらいたい」としています。