イノシシの駆除にドローン活用 吉備中央町で操縦訓練

農作物に被害を与えているイノシシの駆除にドローンを活用しようと、猟友会のメンバーがドローンを操縦する訓練が吉備中央町で行われました。

訓練には、イノシシなどの駆除を行う吉備中央町の猟友会のメンバー12人が参加しました。
訓練では、町が購入した全長50センチほどのドローンや練習用の小型ドローンが使われ、ドローンには赤外線カメラが搭載され、上空からイノシシの居場所を把握することができます。
参加者はグループに分かれ、モニター画面が着いたコントローラーで、ドローンを操縦し、目的の場所に離着陸させたり飛ばしたりする訓練を繰り返していました。
町内では、コメやサツマイモなどがイノシシに食い荒らされる農業被害が相次いで町に報告されていて、町や猟友会では、早ければ年明けにも活用したいとしています。
猟友会のメンバーの一人は「猟師は高齢化し、人数も減っているので、ドローンに手助けしてもらえれば、猟の形態も変わると思う」と話していました。
吉備中央町農林課の宮田慎治さんは「猟友会のメンバーは苦労していると聞いているので、少しでも負担を軽減できるようにドローンの導入を進めたい」と話していました。