のんびりと鉄道旅を JR因美線で「スローライフ列車」運行
車窓から風景を眺めながら、のんびりと鉄道の旅を楽しむ「スローライフ列車」が岡山県と鳥取県を結ぶJR因美線で運行されました。
「スローライフ列車」は、ローカル線沿線の魅力を多くの人に知ってもらおうと、JR西日本と地元の観光協会などが津山駅と鳥取県の智頭駅の間で、平成19年から運行している臨時列車です。
津山駅に集まった鉄道ファンなどおよそ100人は、因美線の全線開通90年を記念する特製のヘッドマークを付けたレトロな雰囲気の列車に乗り込み、出発しました。
それぞれの停車駅では、地元の人たちによるもてなしが行われ、古い木造の駅舎が映画「男はつらいよ」のロケ地にもなった津山市の美作滝尾駅では、「寅さん」にふんした男性などが乗客を出迎えました。
およそ30分の停車時間中、乗客は記念撮影をしたり地元の人たちによるバンドの演奏や獅子舞を楽しんだりしていました。
服装から持ち物まで「寅さん」になりきって、列車に乗り込んだ茨城県の男性は「映画のロケ地に来られてうれしい。人生もスローに楽しみたい」と話していました。