“日本人初の機関士” 津山市出身男性の資料公開
日本で初めての鉄道の機関士とされながら、詳しい人物像が分からなかった、津山市出身の男性にまつわる資料が9月に発見され、地元の市立図書館で公開されています。
展示されているのは、津山市上之町の出身で、日本人で初めて鉄道の機関士になった6人のうちの1人とされる、日下輝道の経歴や功績などを示す28点の資料です。
日本で鉄道が開業して150年にあたる10月14日から、津山市立図書館で展示が始まりました。
資料は9月、日下の子孫が暮らす奈良県で見つかり、明治12年8月に機関士にあたる「運轉方」になったことなどを示す履歴書や、明治20年に昇格したことを示す辞令、それに勤続40周年をたたえる賞状などがあります。
津山市によると、日本最初の機関士として日下の名前は知られていますが、詳しい人物像が分からなかったということで、鉄道の歴史資料としてとても貴重なものだということです。
津山郷土博物館の小郷利幸館長は「この機会に、地域の誇りでもある日下さんについてぜひ知ってもらいたい。今後、資料の研究で日本の鉄道史が進展することを期待している」と話していました。
この資料は、11月1日まで展示されています。