新型コロナ感染者の全数把握見直し 医療機関の対応は

新型コロナの感染者の全数把握が見直され、医療機関に詳しい報告を求める対象が高齢者など重症化リスクの高い人に26日から一律で限定されます。
岡山市の医療機関では、事務作業が軽減される一方で、保健所に代わって自宅療養の仕組みを説明するため新たな負担になる可能性があるという声が聞かれました。

新型コロナの感染者の全数把握は、26日から全国一斉に簡略化され、医療機関が保健所に送る「発生届」は▼65歳以上の高齢者や▼重症化リスクのある人などに限定されます。
新型コロナの発熱外来のひとつ、岡山市南区の小児科「ももたろうクリニック」は、訪れた人の抗原検査を行っていますが、26日朝に陽性となった13歳の患者については対象外となったため、保健所に発生届を提出する必要がなくなりました。
クリニックによりますと、今回の見直しで陽性患者1人に対して3分ほどかかっていた事務作業が軽減されるということです。
一方で、対象外となった患者は体調の急変時に相談に乗ってもらう「県自宅療養サポートセンター」などにみずから電話かオンラインで登録してもらう必要があります。
そこで、クリニックは検査結果を患者に伝える際、▼自宅療養の期間や▼センターへの登録の方法が書かれたチラシを配り、説明していました。
こうした自宅療養の仕組みを医療機関が保健所に代わって患者に説明するため、このクリニックにとっては新たな負担となる可能性があるということです。
森茂 院長は「療養の仕方を患者に全て説明しなければいけないことが大変だが、全数把握の見直しによって現場も保健所も負担が軽減されることを期待している」と話していました。