感染症専門家 感染対策を県民に呼びかける動画制作
新型コロナの感染拡大でひっ迫する医療を守るため、県内の感染症の専門家たちが、基本的な感染対策などを改めて県民に呼びかける動画を制作しました。
制作したのは、岡山大学大学院の頼藤貴志教授など感染症対策の専門家4人で、県内の新型コロナの状況を10分ほどの動画にまとめ、岡山大学のホームページに公開してます。
感染拡大で多くの医療従事者も患者や濃厚接触者となり、がん治療を含めたあらゆる医療の提供が縮小され、県内では病院の機能の維持が難しくなっているとしています。
医療を守るため、動画のなかで県民に対して、基本的な感染対策を継続するほか、緊急性が低い場合は、救急外来ではなく平日に発熱外来の受診を呼びかけています。
感染を疑う症状があっても、65歳未満で基礎疾患がない人は、あわてて発熱外来を受診する必要はなく、症状が重いようなら受診を検討してほしいと呼びかけています。
頼藤教授は「あなたの大事な人が倒れても、必要な医療が受けられないかもしれません。ぜひ感染対策をして、岡山県の医療を一緒に守ってほしい」としています。
岡山大学病院の総合内科・総合診療科は8月17日、ツイッターの公式アカウントに、ひっ迫する県内の医療現場について投稿しました。
投稿は「救急車を呼んでも10ヶ所以上断られ、搬送先が決まるまで1時間以上かかる。新型コロナに感染して、酸素を吸わないといけない状態になっても入院できない。総合病院の休日夜間救急外来は何時間待ちがザラ、緊急手術や処置などが出来ずに手遅れになる。すべてこの1週間で起こってる岡山での話です」という内容です。
投稿から6日たった23日午後1時の時点で、3600件以上リツイートされ、7100件以上の「いいね」がつくなど、反響が広がっています。