爆発的感染拡大で救急医療ひっ迫 コロナ疑いは発熱外来受診を
一日の感染者数が4000人を超えるなど、新型コロナウイルスの感染が県内でも爆発的に拡大する中で、救急医療のひっ迫も深刻になっています。
医療機関や県では、コロナの疑いがある場合には発熱外来を受診し、それ以外の症状や軽いけがなどの場合は、できるかぎり平日の昼間に受診するなど、協力を呼びかけています。
新型コロナウイルスの感染が爆発的に拡大する中、県内の病床使用率は、一八日午後5時時点の速報値で65.2%に達し、医療機関に重い負担がかかっています。
このうち岡山市北区にある「岡山市立市民病院」では、入院治療や手術などを必要とする重症患者を受け入れる「二次救急」を担っていますが、お盆の期間中には、通常の休日の4倍になる一日200人以上の患者が受診し、待ち時間が最大で5〜6時間に達することもありました。
また受診の問い合わせなどで、一日およそ500件の電話がかかったことで、医療従事者が電話対応にも時間を取られ、現場がひっ迫して、救急搬送を受け入れられないケースもあったということです。
岡山市内では、大きなイベントも控えていて、さらに感染者が増えることも懸念されます。
岡山市立市民病院の桐山英樹救急センター長は「救急医療のひっ迫を避けるためにも、感染防止対策を取るとともに、行動に注意することで、熱中症や急性アルコール中毒などになることを回避して欲しい」と話しています。
その上で「捻挫やすり傷など、軽いけがや病気の場合は、休日や夜間の救急外来ではなく、できれば平日に受診するようにし、休日にコロナの疑いが出た時も、症状が軽ければ発熱外来を実施している医療機関を利用するようお願いしたい」と話しています。