新型コロナ感染拡大で岡山県「BA.5対策強化宣言」を発出

岡山県は新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、医療体制がひっ迫しつつあるなどとして、「BA.5対策強化宣言」を出すことを決めました。
感染防止対策の徹底を改めて求めるともに、重症化リスクの高い高齢者などに混雑した場所への外出自粛を要請します。

岡山県は5日午前、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、4日時点で病床使用率が57%と、ことし2月の第6波のピーク時に迫り、医療提供体制がひっ迫しつつある現状を報告しました。
そのうえで、政府が新たに導入した「BA.5対策強化宣言」を5日から今月31日まで出すことを決めました。
宣言は、都道府県が独自に感染対策を強く呼びかけるものです。
期間中、岡山県では、▼重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある人、またそうした人に日常的に接する人に対して、混雑した場所への外出など感染リスクの高い行動を控えるよう要請します。
また、▼3密の回避を徹底すること、▼マスクの正しい着用や、会話をする時には必ずマスクを着用するなどマスクコードを順守すること、▼発熱、のどの痛み、せきなど体調が悪い場合は外出や帰省、旅行を控え、かかりつけ医などを受診すること、▼救急外来や救急車の利用は本当に必要な場合に限ること、▼会食はできるだけ少人数、短時間で、大声を控え、外食の際は感染防止策が徹底されている飲食店を利用することを呼びかけています。
さらに、▼早期のワクチン接種、とくに若い世代の3回目、60歳以上や基礎疾患のある人の4回目接種を呼びかけています。
一方、飲食店に対しては営業時間短縮を求めず、▼マスク会食の実施や、それに応じない利用者の入場禁止、▼座席の間隔を確保することなどを呼びかけます。
また、会議では発熱外来がひっ迫した場合に、症状が軽く重症化リスクが低い人に対しては医療機関が抗原検査キットを配布し、陽性の時のみ受診することを決めました。

「BA.5対策強化宣言」を決めた会議のあと、伊原木知事は、「感染状況はこの1週間で急速に悪化したが、これで天井をうったとは思えない。日常生活に制約を伴う措置はできるだけ避けたかったが、このままでは感染を押さえ込めないため、宣言の適用にいたった」と述べました。
そのうえで「これからお盆の時期を迎えるが、改めてマスクの着用や換気を徹底して、リスクの高い行動や状況は避けてほしい」と述べ、感染防止対策への協力を呼びかけました。

【緊急事態宣言との違いいは?】。
今回出された「BA.5対策強化宣言」は医療のひっ迫を回避しながらも、社会経済活動を維持することがこれまでの「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」と異なります。
「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」は国が出します。
そのうえで、都道府県が飲食店への休業や営業時間の時短を要請・命令し、応じない事業者への罰則もありました。
一方、今回の対策強化宣言は都道府県が独自に出します。
飲食店への時短要請は行わず、感染防止対策を強く求めることにとどまっています。