ホーバークラフト事故 佐藤知事“原因究明と再発防止策を”

今月ホーバークラフトが訓練中に事故を起こしたことについて、大分県の佐藤知事は、16日の記者会見で運航事業者に対し、原因の究明と再発防止策の徹底を求める考えを示しました。

今月5日、操縦訓練中だったホーバークラフトが大分港の西大分地区にある発着場の壁に接触し、船体の一部が押しつぶされて折れ曲がりました。

この事故について佐藤知事は16日開いた定例記者会見で、「安全が何より大前提になるので運航事業者には原因の究明と再発防止策の徹底をはかってもらいたい」と述べました。

その上で、大分空港側の発着場のように衝突時の衝撃を吸収するための土のうを設置すべきかどうか問われると、「わたしの考えというよりは専門家の判断が何より大事だと思う。再発防止策の中で必要だということになればしっかり設置してほしい」と述べました。

また、佐藤知事は、離島防衛を想定して、今月末から県内などで行われる日米共同訓練に、去年、鹿児島県沖で墜落したアメリカ空軍のオスプレイと同型の機体が参加することについて、「安全が何より重要であり、県としても住民の不安の解消と安全確保のため、国に万全の措置を取るよう引き続き求めたい」と述べました。