建設業界でのDX導入 河川国道事務所で高校生が学ぶ

人手不足が深刻な課題となっている建設業界でのデジタル技術の導入状況について、大分市の高校生が学ぶ取り組みが行われました。

16日は、大分工業高校土木科の3年生、13人がDX=デジタルトランスフォーメーションの導入状況を学ぶため、国土交通省大分河川国道事務所を訪れました。

はじめに河川国道事務所の職員が、自然災害の激甚化や、道路や橋などのインフラの老朽化が進むなどして建設業界へのニーズが高まっている一方、労働人口の減少に伴い、労働力が限られる中、DXの導入が不可欠になっていると説明しました。

そして建設現場ではドローンやスマートフォンを使って測量や地形を3Dモデル化しているほか、重機を遠隔で操縦していることなどを紹介しました。

このあと生徒たちはVR=バーチャルリアリティーの技術を活用し、大雨で河川が氾濫し、堤防が決壊する被害を仮想空間で体感していました。

参加した生徒は、「遠隔で重機を操作したり、ドローンで測量を行ったりするのは興味がある。将来、仕事で生かすことができるようDXについてしっかり学びたい」と話していました。

生徒たちは今後、実際にDXが導入された現場を見学する予定だということです。