ホーバークラフトの操縦訓練中 発着場で船が接触し一部破損

5日午後、大分市のホーバークラフトの発着場で、操縦訓練中だった2番船がスロープの側面に接触し、船体が一部、破損しました。

海上保安部が事故の状況などを詳しく調べています。

5日午後2時50分ごろ、大分市駄原にあるホーバークラフトの発着場で乗組員から「操縦訓練中にスロープの側面に接触した」と通報がありました。

海上保安部によりますと、事故を起こしたのはホーバークラフトの2番船「Banri」で、船体の右前の部分がおよそ1.8メートルにわたってへこんだほか、穴が空いた箇所もあるということです。

船内には3人の乗組員がいましたが、けがをした人はいませんでした。

海上保安部が乗組員に経緯を詳しく聴いたところ、発着場のスロープを登っていた際、船体が後ろに下がり始め、これに対処しようとしているうちに、側面に接触したと説明しているということです。

大分海上保安部は当時の状況や事故の原因などについて詳しく調べています。

大分空港と大分市を結ぶホーバークラフトは、もともと昨年度中の就航を目指していましたが、去年11月から始まった訓練の初日に船体がガードレールに接触する事故を起こしたことから、運航会社は就航の時期をことし秋ごろに延期しました。

一方で、ことし3月下旬と4月下旬にも訓練中の船体がフェンスに接触したことから、運航会社では先月、最も操縦が難しいとされる空港側のS字型の航走路に、接触時に衝撃を吸収するための土のうを設置しました。

ただ、今回事故が起きた大分市側の発着場には土のうは設置されていません。