全国の村長で最長 10期40年の姫島村の村長 引退を表明

全国で最も長い10期40年にわたって姫島村の村長を務めている藤本昭夫氏が、次の選挙には立候補せず、ことし11月の任期満了をもって引退する意向を明らかにしました。

姫島村によりますと、藤本村長は27日に開かれた村議会の開会前、議員や村の職員に対し、「高齢のため次の選挙には立候補しない」などと述べ、今期かぎりで引退する意向を伝えたということです。

藤本氏は姫島村出身の81歳。
村の第三セクターの車エビの養殖会社で常務などを務めたあと、1984年の村長選挙で村長だった父親の後継候補として立候補し、無投票で初当選しました。

その後10期40年にわたって村長を務め、フェリーの村営化や基幹産業である水産業の振興などに取り組んできました。

全国町村会によりますと、現職の村長の中では全国で最も長い任期になるということです。

藤本村長は、NHKの取材に対し「80歳を過ぎ、高齢で体調に不安もあるため、村に新しい風を吹かせたほうがいいと考え、引退を決意しました」と話していました。

任期はことし11月25日までで、これまでに次の村長選挙に立候補を表明した人はいません。