朗読と手話で絵本を読み聞かせる催し 大分市

子どもたちに手話に親しんでもらおうと、朗読と手話で絵本を読み聞かせる催しが、15日、大分市で開かれました。

この催しは、聴覚に障害のある子どもと健常者の子どもが一緒に絵本にふれあえるようにと大分県立図書館が開きました。

15日は、障害のある子どもの参加はありませんでしたが、10人あまりの子どもたちが、図書館の職員による朗読と手話通訳者の手話で絵本を楽しみました。

読み聞かせた絵本の1つは、50年以上前から世界中の子どもたちに親しまれてきた「かいじゅうたちのいるところ」です。

絵だけのページでは、手話通訳者が踊っている怪獣の様子などを、豊かな表情と手ぶりで表現し、子どもたちを楽しませていました。

このあと、簡単な手話の勉強会が開かれ、子どもたちは、絵本に出てきた「王様」ということばは、右手の親指を立てて上に動かすと表現できることなどを学んでいました。

通訳として参加した聴覚障害者の岩田知恵さんは、「手先だけではなく、目の動きや表情でも主人公のうれしさや怒りといった感情を伝えるようにしました」と話していました。

大分県立図書館では、今後もこうした読み聞かせ会を、2か月に1回程度開くことにしています。