将棋「名人戦」を記念 別府市役所で直筆サインなどを展示

将棋の「名人戦」第4局が先月別府市で行われたことを記念して、対局した藤井聡太八冠と挑戦者の豊島将之九段の直筆のサインなどが別府市役所で展示されています。

別府市では先月、将棋の八大タイトルで最も歴史のある「名人戦」の七番勝負第4局が行われ、タイトルを保持する藤井聡太八冠と挑戦者の豊島将之九段が対局しました。

別府市ではこの対局の感動を市民に分かち合ってもらおうと、市役所のロビーで記念の品の展示を始めました。

このうち2人の直筆のサイン色紙は藤井八冠が「飛翔」、豊島九段が「一心不乱」という文字をいずれも力強い筆使いで書いています。

また、初日の対局終了時に豊島九段が次の1手を書いた「封じ手」の紙も展示されています。

このほか、対局中に2人に提供される食事やおやつ、いわゆる「勝負めし」の候補に選ばれた市内の飲食店のメニューなども紹介されています。

会場を訪れた人は展示物をじっくりと見たり写真を撮ったりして当時の盛り上がりを思い返している様子でした。

70代の男性は「大変貴重なものを見ることができてうれしい。名人戦で別府の街は大いに盛り上がったのでぜひまた開催してほしい」と話していました。

展示は8月末まで行われる予定で、市の政策企画課は「夏休みの間も展示するので多くの子どもたちに見てもらい、将棋を身近に感じてほしい。名人戦で高まった別府の将棋熱を持続させたい」とコメントしています。