”患者死亡は医療ミス”として遺族が病院側を提訴

去年、別府市にある国立病院機構、別府医療センターで心臓の検査を受けた女性患者がその後死亡したのは病院のミスが原因だとして、遺族が病院側におよそ1億1800万円の損害賠償を求める訴えを3日までに大分地方裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは別府市にある国立病院機構、別府医療センターで亡くなった30代の女性患者の遺族です。

訴状によりますと、別府医療センターで心臓の治療を受けていた女性患者は、去年5月、胸の痛みを訴えて緊急入院し、心臓のカテーテル検査を受けた2日後に死亡したということです。

死因は心室細動で、遺族は「検査のあとに心電図モニターを装着せず、異常がないかどうかを確認しなかったことが原因だ。心電図モニターを装着していれば心室細動を起こしてもすみやかな処置によって病状は改善したはずであり、死亡することはなかった」などと主張し、国立病院機構に対し、およそ1億1800万円の損害賠償を求めています。

NHKの取材に対し、別府医療センターは「係争中のため、回答は差し控える」とコメントしています。