太陽光発電めぐり名誉毀損 日出町議に110万円の賠償命令

日出町の太陽光発電施設をめぐり、地元の町議会議員が事実と異なる内容を書いた文書を有権者に配り、名誉を傷つけられたとして、建設工事を請け負った会社が損害賠償を求めた裁判で、大分地方裁判所は町議会議員に110万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。

判決文によりますと、日出町議会の工藤健次議員は2016年から町内で建設が始まった太陽光発電施設をめぐり、「安全対策のお願いを無視して工事を進めていたところ、大雨で濁流が田畑や民家に押し寄せた」などといった内容が書かれた「町政だより」を3回にわたって有権者に配ったということです。

施設の建設工事を請け負った町内の会社が「文書は事実と異なり、名誉を傷つけられた」として330万円の損害賠償を求めたのに対し、議員側は「文書に原告などの名前は書いておらず、真実性もある」などと主張していました。

30日の判決で、大分地方裁判所の武智舞子裁判長は「住民が普通に読めば文書は原告のことを指していると言える」としたうえで、「原告は土のうを積むなどの安全対策を行っていて、何もしていなかったとは言えない。文書は、違法で危険な工事を行ったという印象を与えるものであり、社会的評価を大きく低下させた」として請求の一部を認め、議員に対し110万円を支払うよう命じました。

判決について原告の会社は「司法に判断を委ね、結果的に正当な形で認めてもらうことができた」とコメントしています。

一方、工藤議員は「判決には納得できない。控訴するかどうか検討する」としています。