大分市が空き家対策会議 “相談会開き空き家の発生を防ぐ”

人口減少に伴って空き家の増加が懸念されるなか、大分市で対策を話し合う会議が開かれ、売買や相続についての相談会を開くなどして空き家の発生を防いでいくことなどを確認しました。

大分市役所の別館で開かれた会議には、足立信也市長や不動産関係者など11人の委員が出席しました。

国が去年行った調査では大分市内にある住宅のうち空き家となっているのは推計で13.4%となっています。

また市が4年前に行った調査では市内で確認された3408棟の空き家のうち、620棟が適切な管理がされないまま放置されていました。

こうした点を踏まえ、29日の会議では今年度の事業計画として、売買や相続に詳しい専門家による相談会を開いて空き家の発生を防ぐことや、空き家を適切に管理せずに放置している所有者に対して指導や勧告を行っていくことを確認しました。

大分市は急速な人口減少に伴って今後も空き家が増えていくとみていて、老朽化した住宅の倒壊を防ぐための改修や解体に対する補助の要件を緩和するなどして対策を強化していく方針です。

大分市住宅課の上原いずみ専門員は「全国的にも空き家は増えている。できるだけ早めに相談して解決に結びつけてほしい」と話していました。