特攻隊員の遺品などを展示の大分予科練資料館 8月に閉館へ

太平洋戦争で亡くなった特攻隊員の遺品などを展示している大分市の資料館が管理者の高齢などを理由にことし8月に閉館することになりました。

閉館するのは大分市にある「大分予科練資料館」で、36年前、元特攻隊員の川野喜一さんが戦争の悲惨さを後世に伝えようと自宅を改装して個人で運営していたものです。

特攻隊員の遺書や遺影、それに旧日本軍の戦闘機「ゼロ戦」のプロペラなどおよそ3000点が展示され、毎年、戦争で亡くなった人の遺族や平和の尊さを学ぶ子どもたちなどが訪れました。

3年前、川野さんが95歳で亡くなってからは、息子の孝康さん(68)が管理していましたが、自身の年齢が70歳に迫り、後継者も見つからないことから、終戦80年を前に、ことし8月14日で閉館することを決めました。

見学の受け付けが25日で終わり、26日行われた神事では孝康さんなど親族が玉串をささげました。

展示品の一部は大分県護国神社が引き継ぎ、来年から境内で展示される予定です。

孝康さんは「神社で再び展示して頂けるということで安心しています。父の思いが引き継がれることになりよかったです」と話していました。

26日、資料館を見学に訪れた大分市の30代の女性は「後世に残していかなければならないものなので、引き継がれると聞いてよかった。神社に展示されたら改めて見に行きたい」と話していました。