将棋「名人戦」 別府市で第4局

将棋の八大タイトルで最も歴史のある「名人戦」七番勝負の第4局が大分県で始まりました。
藤井聡太八冠(21)が4連勝で「名人」初防衛を果たすか、豊島将之九段(34)が1勝を返して粘りを見せるか、勝負は19日午後に決まる見通しです。

「名人戦」七番勝負は、去年、最年少で「名人」のタイトルを獲得した藤井八冠がここまで3連勝していて、初めての防衛まであと1勝としています。

第4局は、18日から大分県別府市で始まり、挑戦者の豊島九段が先に対局室に入ると、続いて藤井八冠が入室しました。

午前9時に対局が始まると、先手の豊島九段が歩を動かして角道を開けたのに対し、後手の藤井八冠は、お茶をひと口含んでから、飛車先の歩をついて序盤の戦いが始まりました。

去年、史上初の八大タイトル独占を達成した藤井八冠は、ことしもすでに「王将」と「棋王」のタイトルを防衛し、現在並行して行われている「叡王戦」でも防衛に臨んでいます。

一方の豊島九段は1勝を返して、5年ぶりの「名人」復帰に望みをつなげるか、第4局の勝敗は19日午後に決まる見通しです。

午後6時半すぎ、挑戦者の豊島九段が1時間を超える長考のすえ、次の1手を紙に書いて立会人に渡す「封じ手」を行い、1日目の対局が終わりました。

対局は、19日午前9時に再開し、勝敗は午後に決まる見通しです。