手足口病 1か月前の7倍以上に 県が3年ぶりに流行警報

3年ぶりの流行拡大です。
幼い子どもを中心に手足や口などに発疹ができる手足口病の患者が増加しているとして、県は8日、警報を発令して、手洗いなどの感染対策の徹底を呼びかけています。

手足口病は、5歳以下の幼い子どもを中心に夏場に流行することが多いウイルス性の感染症です。

軽い発熱とともに、口の中や手のひらなどに発疹ができるのが特徴で、症状は通常、数日で治まりますが、まれに重症化して、脳炎や心筋炎などを引き起こすことがあります。

県の発表によりますと、今月5日までの1週間の患者数は、1医療機関あたり5.47人と1か月前の7倍以上に増加し、警報基準の5人を超えました。

このため県は8日、2021年以来となる流行警報を発令しました。

手足口病は、飛沫や人の手などを介してウイルスが口に入ると感染します。

アルコール消毒が効きにくいことから、せっけんを使って手洗いをしっかりすることや、タオルの共用を避けることが予防のポイントです。

県は、早い時期に流行が始ったことから、今後、夏場にかけてさらに患者が増えるおそれもあるとして、感染対策を徹底するよう呼びかけています。