麦の「赤かび病」発生しやすい気象状況に 県内全域に注意報

麦の品質や収穫量の低下をもたらす「赤かび病」が発生しやすい気象状況が予想されるとして大分県は県内全域に注意報を出しました。
「赤かび病」の注意報は2017年以来です。

「赤かび病」は大麦や小麦が感染すると穂が赤褐色に変色し、実の成長を妨げる病気で、県によりますと麦の穂が出るこの時期に気温が高く、雨が多いと感染が広がります。

県によりますと、麦類の主要産地である県北部で例年以上に多く発生しているほか、今月25日に気象台が発表した「1か月予報」では気温と降水量が平年を上回ると予想されていることから赤かび病の発生が懸念されるということです。

このため大分県は県内全域に「赤かび病」の注意報を出して、麦を栽培する農家に対してかびの発生を抑える農薬を使うなどの対策をとるよう呼びかけています。

「赤かび病」の注意報は2017年以来です。