承諾殺人の罪に問われた息子 執行猶予のついた有罪判決

別府市の住宅で介護していた父親を同意の上で殺害した罪に問われていた息子に、裁判所は執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。

別府市内竃の無職、大久保雅道被告(58)は、去年11月、介護をしていた父親の雅人さん(当時87)の同意を得た上で、首を絞めて殺害したとして、承諾殺人の罪に問われました。

検察が懲役2年6か月を求刑したのに対し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていました。

25日の判決で、大分地方裁判所の辛島靖崇裁判官は、「強固な殺意に基づく犯行であるものの、被告は当時、重度のうつ病などのため心神耗弱の状態にあった」と指摘しました。

その上で、「被告は自首して以降、一貫して犯行を認め、反省の態度を示している」などとして、懲役2年6か月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。