SNS使った詐欺被害防いだ金融機関職員 警察が表彰 別府

県内でも急増しているSNSを使った投資名目などの詐欺被害を未然に防いだとして、別府市の金融機関の職員に警察から感謝状が贈られました。

表彰されたのは、別府市に本店がある大分みらい信用金庫の佐藤亮介さん(42)、佐藤信子さん(58)、鹿子木敏明さん(48)、藤原志帆さん(26)、久保田亜美さん(31)の合わせて5人です。

5人は24日、別府警察署で染矢憲康署長から感謝状を受け取りました。

警察によりますと、5人は支店の窓口や訪問先でのやり取りを通じて、顧客が詐欺にあっている疑いがあるとして警察に通報し、先月から今月にかけて合わせておよそ930万円の被害を未然に防いだということです。

このうち、亀川支店で窓口業務を担当している久保田さんは、顧客の50代の女性が700万円のローンを組みたいとして窓口を訪れたため、詳しく話を聞いたところ、SNSで知り合った外国で医師をしているという男性2人から金を送るよう求められたと話したことから詐欺を疑ったということです。

久保田さんは「金額が高額で、SNSで知り合った人に振り込むという話を聞いて『これはおかしい』と思った。今後も不自然な点があれば、踏み込んだ聞き取りをして、お客様の大切な預金を守っていきたい」と話していました。

別府警察署の幸田俊光生活安全課長は「県内ではSNSを使った投資詐欺が急増している。投資を勧められたり、送金を頼まれたりしたときは詐欺を疑い、警察や家族に相談してほしい」と話していました。