調理師目指す高校生が「包丁入魂式」調理技術の向上願う

調理師を目指す高校生が、調理技術の向上を願う「包丁入魂式」が大分市の高校で行われました。

大分市にある福徳学院高校では、健康調理科の新入生が実習のために購入した包丁を使う前に、技術の向上を願う目的で毎年「包丁入魂式」を行っています。

ことしはこの春入学した1年生32人が、実習で着用する白い服や帽子をかぶって参加しました。

調理実習室には式のために神棚が設けられ、神職が祝詞をあげました。

新入生を代表して仲愛莉さんが、「将来の目標を実現させるため、初心を忘れず、日々努力を重ね、豊かな心と技術を磨いていきます」と決意を述べました。

このあと生徒の代表などが玉串をささげ、今後の調理技術の向上を祈りました。

式のあとには、生徒一人ひとりに出刃包丁など4種類の包丁が入ったケースが渡されました。

生徒たちは当面、正しい包丁の研ぎ方や基本的なさばき方などを学ぶということです。

生徒の1人は、「この包丁を大切にして、3年間、技術の向上に向けて頑張ります」と話していました。

学校によりますと、健康調理科の生徒たちは実習などをへて卒業時に調理師の免許を取得し、その後はホテルなどの調理部門に就職することが多いということです。