県内の宿泊者 先月はコロナ禍前上回り過去最多 円安が影響か

先月、県内に宿泊した人は円安などの影響で海外旅行を控えた動きが見られたことなどから、49万4000人余りと、コロナ禍前を上回り、過去最多になりました。

大分県の観光統計の速報値によりますと、先月、県内の主な旅館やホテルに宿泊した人は、49万4685人でした。

これは去年の同じ時期を10万9000人余り上回り、月別の宿泊客数としては、平成28年8月の48万7230人を抜いて統計が残る平成18年以降で過去最多になりました。

去年3月と比べると、国内からの宿泊客が4万7000人増えたほか、国外からの宿泊客も6万2000人増えました。

中でも国際線の定期便が再開した韓国からの宿泊客が去年の同じ時期のおよそ2倍となったほか、中国からの宿泊客はおよそ6倍となりました。

大分県は、新型コロナが5類に移行して初めての春休みだったことや、円安の影響で外国人観光客が増えた一方、国内では海外旅行を控える動きが出たことが好調な結果につながったと分析しています。

県内では今月から、福岡県やJRグループと連携した「デスティネーションキャンペーン」が始まっていて、大分県は「さらなる宿泊客の増加に期待したい」としています。