半導体分野で交流を 県内や台湾の企業など参加し商談会 大分

大分県や熊本県と台湾の間で、半導体分野での交流を深めようと、それぞれの企業などが参加した商談会が大分市で開かれました。

この商談会は、県内の半導体関連企業や研究機関でつくる「県LSIクラスター形成推進会議」が毎年開いているもので、対面による開催は6年ぶりです。

大分市のホテルで開かれたことしの商談会には、大分県や熊本県、それに台湾からあわせて40社と2つの団体が参加しました。

はじめに、推進会議の川越洋規会長が「熊本にTSMCが開所し、益々、九州の半導体産業は発展していきます。相互のビジネスを支えるためこの機会に交流を深めていきたい」あいさつをしました。

商談会では、あらかじめマッチングした大分県や熊本県の企業と、台湾の企業などが資料や自社の製品を互いに見せながらそれぞれの強みを紹介していました。

民間のシンクタンク「大銀経済経営研究所」によりますと、TSMCの熊本進出で大分県内でも新たに半導体関連産業に参入を考えている企業もみられるということで、こうした動きを支える取り組みが今後必要になってくると指摘しています。

商談会に参加した半導体関連企業の担当者は「熊本にTSMCが開所して活況を浴びている中、台湾との半導体分野の取り引きは大変重要です。なんとか取り引きしたいと考えています」と話していました。