佐伯市と津久見市で震度5弱 今後1週間 同程度の地震に注意

17日夜遅く、高知県と愛媛県で震度6弱の揺れを観測した地震で、大分県内では佐伯市と津久見市で震度5弱の揺れを観測し、2人が軽いけがをしました。
大分地方気象台は、今後1週間ほどは同じ程度の地震に注意するよう呼びかけています。

17日午後11時14分ごろ発生した地震で、県内では佐伯市と津久見市で震度5弱の揺れを観測しました。

このほか、震度4が大分市、別府市、臼杵市、竹田市、宇佐市、豊後大野市、国東市、姫島村。

震度3が中津市、豊後高田市、杵築市、由布市、日出町、九重町。

震度2が日田市、玖珠町でした。

気象庁の観測によりますと、震源地は豊後水道で、震源の深さは39キロ。
地震の規模を示すマグニチュードは、6.6と推定されています。
この地震による津波はありませんでした。

大分県によりますと、この地震で大分市と津久見市では、揺れによる転倒などで合わせて2人が軽いけがをしたということです。

また、その後も豊後水道を震源とする地震が相次いでいて、18日午後5時までに、震度1以上の揺れを観測する地震が30回発生しました。

今回の地震を受けて、大分地方気象台は18日未明、臨時の記者会見を開き、「県内では今後1週間程度、震度5弱程度の揺れに注意が必要だ。揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどが起こりやすくなっている可能性がある」と注意を呼びかけました。

今回の地震は、南海トラフ巨大地震の想定震源域内で起きました。

気象台は、南海トラフ巨大地震との関連について「地震の規模やメカニズムから、巨大地震が発生する可能性が急激に高まっている状況ではない」としています。