安岐ダムかさ上げ事業に県が予算 下流域の浸水被害防止 国東

27年前、計画を超える水が流入して下流域に浸水被害をもたらした国東市の安岐ダムについて、県は「100年に1度の水害」にも対応できるよう、ダムをかさ上げする事業に今年度から取り組むことになりました。

1972年に整備された国東市の安岐ダムは、27年前の大雨で計画を超える量の水が流れ込んであふれだし、下流域のおよそ360世帯が浸水しました。

県は、今後も異常気象によって貯水量が限界を超え、再び被害をもたらすおそれがあるとして、新たなダムを建設するよりもコストを抑えることができるかさ上げに踏み切ることにしました。

事業費はおよそ150億円で、このうち国土交通省からは2億7000万円が今年度の予算として配分されます。
県は今後16年かけて2.6メートルのかさ上げを行うことにしています。

佐藤知事は「ダムのかさ上げなどによる洪水調節機能の向上を図ることで下流域の浸水被害を防止し県民の安全安心を確保する」とコメントしています。