大分市出身の世界的建築家・磯崎新さんの企画展

大分市出身の世界的な建築家で、おととし亡くなった磯崎新さんが手がけた建築物をパネルで紹介する企画展が大分市で開かれています。

大分市の名誉市民である磯崎新さんは、2019年に「建築界のノーベル賞」と呼ばれるプリツカー賞を受賞するなど世界的な建築家として知られています。

磯崎さんが設計した旧県立大分図書館、今のアートプラザで開かれている展示会では、磯崎さんが国内外で手がけた建築物の概要やコンセプトを紹介するパネル40点余りが展示されています。

このうち2006年にイタリアのトリノで開かれた冬のオリンピックの室内競技場は大会後の活用を重視して設計されていて、床や客席を可動式にするなどさまざまなイベントに対応できるよう工夫しています。

また、磯崎さんが1960年代に打ち出したものの実現しなかった、新宿や渋谷の上空の空間を広く活用して新しい住居群をつくる「空中都市」の構想なども紹介しています。

展示を企画したアートプラザの後藤詩織さんは「磯崎さんの作品に反映された考え方を知ってもらうことでそれぞれの面白さが伝わるのでぜひ見てほしい」と話していました。

この企画展は入場無料で4月17日まで開かれています。