耐震化工事の補助金 今年度分の申請受け付け始まる 大分市

古い木造住宅の耐震診断や耐震化工事を行う際に受けられる補助金の今年度分の申請の受け付けが8日から大分市などで始まりました。
木造住宅に大きな被害が出た能登半島地震の発生を受けて申請の増加が見込まれています。

県内の市町村はそれぞれ、住民が木造住宅の耐震診断や耐震化の改修工事を行う際、費用の一部を補助する制度を設けていて、大分市では8日から今年度分の申請の受け付けが始まりました。

市役所の窓口には受け付け開始の午前8時半にさっそく申請書を持った人が訪れるなどおよそ1時間で耐震診断の申請が6件あり、電話での問い合わせも寄せられていました。

市によりますと、昨年度の耐震診断と改修工事をあわせた補助の実績は、目標の100件に対し70件にとどまったということですが、ことし1月に起きた能登半島地震で木造住宅に大きな被害が出たことを受けて今年度は申請が増えると見込んでいます。

申請した市民の代理で窓口を訪れた建築士の男性は「今年は申請が多くなると思い、朝一番にきました。大きな地震があるたびに関心が高まっていると感じます」と話していました。

大分市開発建築指導課の高倉蓮太朗さんは「市では補助制度の案内や業者の名簿の提供などができるので、住宅の耐震性に不安がある人は問い合わせてほしい」と話していました。

申請の受け付けは、中津市や日田市などでも8日から始まり、別府市などは来月から始める予定だということです。