小林製薬「紅麹」問題 宇佐市の1人が健康被害訴え通院

小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、大分県は同じように宇佐市の1人が健康被害を訴えて、通院していることを明らかにしました。

小林製薬の「紅麹」の成分が含まれた健康食品をめぐっては、摂取したあとに腎臓の病気を発症するなどして先月29日までに5人が死亡、のべ114人が入院したことがわかっています。

この問題について佐藤知事は1日開いた会見でこれまでに宇佐市の1人が健康被害を訴えて通院していることを明らかにしました。

県内で健康被害の事例が明らかになったのは初めてです。

この患者は小林製薬が大阪市から回収を命じられている「紅麹コレステヘルプ」というサプリメントを摂取して、健康被害を訴えたということです。

県は性別や年齢、それに症状などを明らかにしていませんが、宇佐市を管轄する北部保健所の職員が患者と診察をしている医者、双方に聞き取りを行い、健康状態については確認しているとしています。

佐藤知事は会見で「健康被害が広がってきているので紅麹の関係で心配な人は小林製薬の相談窓口や大分県内の各保健所に相談をしてほしい」と話していました。