マダニが媒介する感染症の患者 県内でことし初めて確認

マダニが媒介するウイルスによる感染症の患者が、県内でことし初めて確認されました。
これから気温が高くなってマダニの活動が活発になることから、県が注意を呼びかけています。

今月、大分市の70代の男性が体調不良を訴え、県の検査機関が調べたところ、25日になってマダニが媒介するウイルスによる感染症、SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」に感染していることが確認されたということです。

男性は発熱や下痢などの症状があり、現在、入院中だということです。

SFTSはマダニにかまれることで発症する感染症で、発熱やおう吐、下痢などの症状を引き起こし、重症化すると死亡することもあります。

去年は過去最多の12人の感染が確認されていて、今回はことし初めてとなります。

マダニは気温が高くなると活動が活発になることから、県はマダニが生息する草むらや山などに入る場合は、長袖や長ズボンを着て肌の露出を減らすなどして、かまれないよう注意を呼びかけています。