自転車ヘルメット 努力義務化でも低迷 着用を啓発 大分市

自転車の事故が相次ぎ、ヘルメットの着用が努力義務化されてからまもなく1年です。
着用率が低迷するなか、大分市では13日、ヘルメットの着用を呼びかける啓発活動が行われました。

この活動は、自転車を利用する人たちに交通安全への意識を高めてもらおうと大分市の大分国際情報高校の近くの交差点で行われたもので、市の職員や警察官、それに高校の生徒などおよそ40人が参加しました。

参加者たちは自転車に乗る人たちにティッシュなどを配りながら、被害を軽減できるヘルメットの着用や車道の左側通行を呼びかけていました。

ヘルメットの着用が努力義務化されてから来月で1年ですが、警察によりますと去年、県内で発生した自転車の事故で亡くなったり、けがをしたりした人の6割あまりが、ヘルメットを着用していなかったということです。

参加した生徒は「実際に自転車で転んだことがあるがヘルメットを着用していたからけがをしなかった。大切さを感じているので活動に参加できてよかった」と話していました。

また、別の生徒は「毎日、自転車で登校するのでヘルメットをきちんと着けて左側通行で安全に気をつけたいです」と話していました。

大分市自転車走行空間ネットワーク整備推進協議会の田中孝典会長は「自転車事故を減らしたいので、今後も啓発活動を通して交通安全を呼びかけていきたい」と話していました。