佐伯 黒潮に乗ってやってきた生き物を展示 番匠おさかな館

黒潮の流れに乗って市内の河川まで移動してきた生き物を紹介する展示会が佐伯市で開かれています。

佐伯市にある淡水魚水族館「番匠おさかな館」で開かれている展示会では、熱帯地域から黒潮に乗って北上し、市内の河川で見つかった30種余りの生き物が紹介されています。

このうち、体長15センチ余りの「ワモンフグ」の幼魚は、沖縄地方などで見られるフグの仲間で、県内では去年、佐伯市で初めて見つかったということです。

また、東南アジアや南西諸島で多く見られるテナガエビの仲間なども展示されていて、熱帯地域の川の生き物が、黒潮に乗って壮大な距離を移動してきたことがうかがえます。

水族館によりますと、去年は水温の高い黒潮の流れが強かった影響で、市内の河川でも、熱帯地域で生息する生き物が例年より多く確認されたということです。

「番匠おさかな館」の立川淳也館長は、「ふだん佐伯市ではあまり見られない魚たちを展示していますので、ぜひ見に来てください」と話していました。

この展示会は5月12日まで開かれています。