地元を離れる日田市の高校の卒業生 着物姿で豆田町を散策

就職や進学で地元を離れる日田市の高校の卒業生が、思い出づくりのため、江戸時代の町並みが残る観光地の豆田町を着物姿で散策しました。

この取り組みは、高校卒業後、地元を離れる若い人たちにふるさとの魅力を再認識してもらおうと、豆田町の商店や着付け教室などが初めて開いたものです。

5日は、高校を卒業したばかりの男性3人が無料で着物の着付けをしてもらいました。

そして、観光ガイドから豆田町の見どころなどの説明を受けたあと、通りを散策しました。

参加者たちは、開催中の「天領日田おひなまつり」の会場にも向かい、国の重要文化財の商家に入って江戸時代から伝わる貴重なひな人形などを見学していました。

日田市によりますと、市内の高校の卒業生の9割以上が進学や就職などで地元を離れるということです。

参加した人は「鏡に映った自分がいつもと違ってイケメンだったので、とてもいい思い出になった」とか、「豆田町にはあまり来なかったのですごく新鮮に味わえたし、初めて知ることがたくさんあった」と話していました。

この催しは今月12日と19日にも行われます。