うずらの卵で児童死亡 県内で学校給食のうずら提供休止措置も

26日、福岡県の小学校で1年生の男子児童が給食をのどに詰まらせて死亡しました。
うずらの卵による窒息とみられる中、大分県内では学校給食でうずらの卵の提供を当面見送ったり、給食の時間に児童たちに食べ方の注意を呼びかけたりする自治体が相次いでいます。

福岡県みやま市の教育委員会によりますと26日午後、市内の小学校で1年生の7歳の男子児童が給食をのどに詰まらせてその後、搬送先の病院で亡くなりました。

うずらの卵をのどに詰まらせたことによる窒息とみられるということです。

こうした中、大分県内では、27日午前10時半時点で、佐伯市が学校給食でうずらの卵の提供を当面、見送ることを決めたほか、由布市でも当面、見送る方向で検討していることがNHKの取材でわかりました。

また、日田市、竹田市、国東市、それに津久見市ではうずらの卵の提供を続けるものの給食の時間に児童たちに「ゆっくり、よくかんで食べること」などを呼びかけるよう各学校に通知するとしています。

このほか、大分県では食材を食べやすい大きさにして調理するなど子どもが窒息するリスクを下げる対応を徹底するよう各自治体に呼びかけています。

日本小児科学会では食事の際の子どもの窒息事故を防ごうと事故の要因や注意すべき食材などの情報を発信しています。

それによりますと窒息事故はかんだり飲んだりする力やつまりそうになった物をせきで押し返す力が弱いなどの「子ども側の要因」と丸くてつるっとしていたり、粘着性が高かったりする「食品側の要因」があるとしています。

その上で、対策については双方の要因が重なる状況をつくらず、安全な食べ方、食べさせ方を理解して実践することが重要だと指摘しています。

日本小児科学会は窒息事故を引き起こしやすい食品としてぶどう、ミニトマト、うずらの卵、ピーナッツ、パン、ごはんなどをあげています。