北陸の特産品を集めた物産展 被災地支援で大勢の客が訪れる

先月の能登半島地震で大きな被害が出た石川県をはじめ、北陸などの特産品を集めた物産展が大分市の百貨店で開かれていて、会場には被災地を支援しようと大勢の客が訪れています。

大分市の「トキハ本店」で開かれている物産展には、石川、新潟、富山、それに福井の4県から65の店舗が出店しています。

この百貨店では能登半島地震の発生前からこの物産展を企画していて、地震の影響で石川県能登町から出店予定だった1店舗が参加を見送ったということです。

会場では、日本海の海の幸や和菓子などが販売されています。

このうち、石川県輪島市の漆器店の坂本顕一さんは、店舗と工房が観光名所の「朝市通り」にあり、地震による火事で建物が全焼したものの、自宅で保管していた漆器を出品したということです。

坂本さんは、「輪島塗は何人もの職人の手が入って完成するので、作品に込められた思いを見てもらいたくて出店しました。大分の皆さんから応援の言葉をたくさんかけていただいてありがたい限りです」と話していました。

会場には大勢の客が訪れ、商品を買い求めていました。

70代の女性は、「買い物をすることで少しでも被災地の力になれたらうれしいです」と話していました。

石川県物産協会の作田一則会長は、「多くの方に励ましの言葉をかけてもらって、勇気づけられています。ぜひ多くの方に足を運んでいただいて、応援していただきたいです」と話していました。

この物産展は、今月20日まで開かれ、売り上げの一部は義援金として被災地に寄付されることになっています。