古い絵画通して昔の人々の暮らし読み取る 県立歴史博物館

びょうぶや絵図などの古い絵画を通して昔の人々の暮らしや地域の風景などを読み取ろうという企画展が、宇佐市の県立歴史博物館で開かれています。

会場には、鎌倉時代から江戸末期ごろにかけて描かれた31点の絵画などが、人物や風景など5つのジャンルに分けて展示されています。

このうち、江戸時代末期に府内藩の藩校を描いた絵図は、武士たちが学問の講義を受ける様子や武芸にいそしむ姿など当時の藩校での生活が詳しく描かれています。

また、江戸時代後期に描かれたと見られる「瀬戸内海図屏風」は、中に記された地名に平家物語にちなむものが多いことから、源平合戦の名所・旧跡をたどるために描かれたのではないかということです。

このほか、豊後高田市にある真玉八幡宮で行われた200年前の祭礼を色鮮やかに描いた記録画なども展示されています。

県立歴史博物館の小屋良樹主任研究員は「今の暮らしとどうつながってるのか考えながら、時間をかけてじっくり見てもらいたい」と話していました。

この企画展は来月17日まで開かれています。