日出町 職員らが能登半島地震などの揺れを体験する研修会
能登半島地震などの揺れ方を再現できる装置を使って、地震の威力を体験してもらおうという研修会が、日出町で行われました。
この研修会は、職員たちに防災意識を高めるきっかけにしてもらおうと、日出町が初めて行いました。
役場の会議室には、大分大学減災・復興デザイン教育研究センターが所有する、「地震ザブトン」と呼ばれる装置が設置されました。
この装置は、専用のいすに座って東日本大震災や南海トラフの巨大地震など自分が体験したい地震を選ぶと、いすの下のローラーの動きで揺れ方が再現されます。
また、目の前に設置されたスクリーンでは、いすの動きに合わせて室内の家具が倒れる様子がCGで再現されます。
体験した職員たちは想像以上の激しい揺れに驚きながら、いすから振り落とされないよう必死で手すりにしがみついていました。
体験した職員は「こんなに大きな揺れを経験したことがないので怖かったです。大きな地震が来たらすぐには動けないし、どうすればいいかわからなくなると思いました」と話していました。
装置を使って能登半島地震の揺れを体験した本田博文町長は「今回の地震では耐震基準を満たした家屋も倒壊しということなので、町でも啓発しなければならないと思った」と話していました。