別府 未解決の死亡ひき逃げ事件 遺族がNHKに手記を寄せる

別府市の交差点で大学生が車にはねられて死亡したひき逃げ事件は、未解決のまま発生から1年7か月余りがたちます。
亡くなった大学生の母親がNHKに手記を寄せ、逃走を続ける容疑者に対する怒りの気持ちをつづるとともに、1日も早い事件の解決を願っています。

おととし6月、別府市の県道の交差点で大学生2人が車にはねられ、このうち、当時19歳の大学生が死亡したひき逃げ事件では、八田與一容疑者(27)が全国の警察を挙げて捜査する「重要指名手配」に指定されています。

事件は、未解決のまま発生から1年7か月余りがたち、亡くなった大学生の母親がNHKに手記を寄せました。

手記では、逃走を続ける容疑者に対して「ずる賢く生きる方法以外に、楽しい未来への道を考えたことがなかったのか。大事な人、大切に思ってくれる人が、そばにいたにもかかわらず、なぜあんなひどいことができたのか」と、怒りの気持ちをつづっています。

この事件では、遺族と支援者でつくる団体がインターネットの特設サイトやSNSを通じて容疑者の目撃情報の提供を呼びかける活動を続けていて、母親は「どんな理由があろうとも許さない。必ず見つけて償ってもらいます」と1日も早い事件の解決を願っています。