“選手主体の部活動を” 別府市で部活動のあり方考える研修会

運動部の高校生が集まって部活動のあり方を考える研修会が別府市で開かれ、オンラインなどを活用して選手主体の部活動を実現した事例などが紹介されました。

県教育委員会が開いた研修会には、高校の野球部やサッカー部など30あまりの運動部の選手およそ150人が参加しました。

テーマは「選手主体の部活動」で、各校の事例が報告されました。

このうち、大分西高校のなぎなた部では、選手たちが月1回のミーティングで1か月の目標を立てたうえで練習内容を考え、顧問に提案する仕組みにしたことで、練習への意欲や効率が上がったということです。

なぎなた部の主将は「生徒が決めたことが練習に反映されるので、意欲的に取り組み、技術や気持ちも上がっている」と話していました。

このほか、スポーツプログラムを開発している会社の山羽教文社長は、県内4つの運動部に、トップのコーチや選手によるオンライン指導の機会を設けたり、データ収集や動作分析のツールを提供したりしていることを報告しました。

これに対し、提供を受けた2つの野球部からは、選手が主体的に学ぶことができるとか、自分たちで考える練習が増えたといった声が寄せられていました。

山羽社長は「部活動を通じて生徒が感じた課題を克服することは、社会に出たときにも生かせると思う」と話していました。