柳ヶ浦高校サッカー部 暴力行為発覚の部員起用 監督を処分

全国大会に出場した宇佐市の柳ヶ浦高校の男子サッカー部で、大会前の合宿でチームメートに暴力を振るった部員を監督らが独断で大会に出場させていたことが高校への取材でわかりました。
高校は、この監督を無期限の指導停止処分にしました。

柳ヶ浦高校によりますと、男子サッカー部が先月、全国大会に向けて大阪で合宿を行っていた際、1人の部員が、宿舎で他校の生徒へ迷惑行為をしたチームメートに暴力を振るったということです。

全国大会の試合前日にこの暴力行為が発覚し、高校が協議した結果、暴力を振るった部員を大会に出場させないことを決めましたが、監督やコーチが独断で試合に出場させたということです。

これを受けて、高校は26日までに40代の監督を無期限の指導停止処分にしました。

高校の聞き取りに対し、監督は「試合に勝つためにではなく、将来のことなどを踏まえて出場させた」などと話していたということです。

一方、全国大会や合宿に同行していたコーチは処分されず、新チームの指導にあたっているということです。

高校のその後の聞き取りでは、迷惑行為をしたチームメートに対し、ほかの部員も暴力を振るっていたことが新たに確認されていて、高校は聞き取りの結果がまとまり次第、県高等学校体育連盟への報告など、今後の対応を検討するとしています。

そのうえで「暴力は決して許されず、厳正に対処するとともに指導方法に関して検証を行い、再発防止に努めます」とコメントしています。