江戸時代から近代にかけての旅の様子を紹介する展示会 臼杵市

江戸時代から近代にかけての「旅」をテーマにした展示会が、臼杵市歴史資料館で開かれています。

この展示会は、江戸時代から近代にかけて人々が楽しんだ旅の様子を紹介するもので、市が所蔵する当時の地図や書籍など30点余りの資料が展示されています。

このうち、江戸時代に描かれた「伊勢参宮名所図会」は、当時、人気だったお伊勢参りに来る人のために周辺の宿場や名物などを紹介した案内書で、かごに乗る人や、宿の主人に出迎えられる女性など旅行客でにぎわう様子が描かれています。

今回が初公開となる「江戸九州間海陸道絵図」は、長さが7メートル余りあり、江戸から九州までの経路のほか、富士山や城など道中にある各地の名所が記されています。

このほか、明治時代以降に発行された旅行のガイドブックでは、国内のほか、世界の名所が挿絵とともに紹介されていて、当時の人々が海外旅行に関心があったことをうかがい知ることができます。

臼杵市歴史資料館の木本邦治学術専門員は「今と昔の旅の違いなどを知ることで、新しい旅に出るきっかけになればうれしい」と話していました。

この企画展は、臼杵市歴史資料館で3月18日まで開かれています。