能登半島地震 別府市が温泉と仮設の入浴施設を被災地に

能登半島地震の被災者に別府温泉の湯につかって疲れを癒やしてもらおうと、別府市は温泉と仮設の入浴施設を被災地に届けることにしました。

能登半島地震の被災地では厳しい寒さの中、断水の影響で入浴もままならない状況が続いています。

国内有数の温泉地・別府市は、被災した人たちに別府温泉の湯で芯から温まり疲れた体と心を癒やしてもらおうと、温泉と仮設の入浴施設を被災地に届けることにしました。

このうち、入浴施設は、別府市が温泉のPRのためにつくったもので、屋根や男女の浴室を隔てる壁はエアクッションのように空気で膨らませたものが使われます。

広さ10メートル四方、高さ6.4メートルで、浴槽は大人6、7人が同時に入浴できるサイズだということです。

一方、現地に運び込む温泉の量は1日分を想定していて、2日目以降の対応については今後、検討することにしています。

また、具体的な支援先や日程は、今後、調整するということです。

別府市は13年前の東日本大震災の時にも被災地に温泉を届けていて、事業を行う観光課は「現地で必要とされていることを見定めながら、温泉地ならではの支援をしていきたい。温かい温泉に入って、疲れを落とし、元気になってほしい」と話していました。