大分県の人口推計 2035年には100万人割り込む

少子高齢化が進むなか、大分県の人口は、2035年には100万人を割り込むという推計を国の研究所がまとめました。

「国立社会保障・人口問題研究所」は5年ごとに人口の将来推計をまとめていて、今回は4年前・2020年の国勢調査の結果をもとに、自治体別の推計を公表しました。

それによりますと、2020年は112万人余りだった大分県の人口は、2035年には100万人を割り込んで98万人余りとなり、さらに2050年には84万人余りになると推計されています。

2020年からの30年間で人口は28万人余り、率にして25.1%減ることになり、毎年9400人余りが減っていく計算です。

また、全人口に占める65歳以上の割合は、2050年には40%余りにまで上昇すると推計され、高齢化も一段と進む見込みです。

人口の減少も顕著で、2020年から2050年にかけての変化を市町村別に見ると、姫島村は1725人から67%減って558人となり、1000人を割り込みます。

また、津久見市は1万6100人から6800人に、竹田市も2万332人から9699人に減って、それぞれ1万人を割り込むと推計されています。

大分県では30年間で4割以上人口が減る自治体が10市町村あり、地域社会をどう維持するのかが大きな課題となります。

大分県の佐藤知事は「当分の間、大幅な人口減は覚悟しなけらればならない。国や市町村としっかり連携し、少子化対策や移住・定住対策に全力を挙げて取り組んでいく」としています。