30歳の卒業生 高校で学んだことをどう生かしているか発表

高校の卒業生が30歳になったとき、学校で学んだことを社会でどう生かしているかを発表する会が日田市で開かれました。

日田市の日田三隈高校では、卒業生が30歳になったとき、人生を振り返ってレポートにしてもらう「30歳のレポート」を最終課題にしています。

19日は2人の卒業生が日田市内のホールで在校生を前にレポートを発表しました。

このうち、アパレル関係の企業でエリアマネージャーを務めている上野文郁さんは「在学中に電卓や情報管理などの資格を取得したことが役立ったし、高校で学んだ『聞く力』や『伝える力』はマネジメントには重要です」と高校で学んだことを社会でどう生かしているかを紹介しました。

さらに、チームをまとめられず悔しい経験もあったと述べたうえで「自分の可能性を自分が信じなかったらほかの誰が信じるのかと思い、ふんばってきました」と振り返っていました。

そのうえで「大事なことは自分の可能性を諦めないことです。自分の可能性を否定されるようなことを言われたとしても、成功や失敗は他人が決めるものではありません。自分で自分の限界を決めないでください」と後輩たちに呼びかけました。

先輩のレポートを聞いた2年生の女子生徒は「話を聞いたり伝えたりするコミュニケーション能力や、諦めずに継続する力を身につけたいと思いました」と話していました。