捜査中の事件書類を廃棄した罪 元巡査を在宅起訴

自身の不適切な異性関係の発覚を免れようと、勤務する警察署で捜査中の事件の書類を廃棄したとし、て大分南警察署の元巡査が公用文書毀棄の罪で在宅起訴されました。

在宅起訴されたのは、大分南警察署の刑事課に勤務していた元巡査、石橋誠紀被告(28)です。

起訴状によりますと、去年10月、警察署内で捜査中の事件の捜索差押許可状などをシュレッダーにかけて廃棄したとして、公用文書毀棄の罪に問われています。

警察によりますと、当時、既婚者だった元巡査は、知人の20代の女性とおととし12月から不適切な異性関係を続けていて、これまでの調べに対して「捜査が進むと自身の不適切な異性関係が発覚すると思った」と供述しているということです。

資料の廃棄による捜査への影響はないとしています。

警察は、先月、減給処分とするとともに公用文書毀棄の疑いで書類送検していて、元巡査は依願退職しました。

県警察本部の萩尾伸司首席監察官は「重く受け止めて、職務倫理に関する指導教養を徹底して参ります」とコメントしています。