阪神・淡路大震災から29年 小学校で避難訓練 大分 佐伯

6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から17日で29年です。
佐伯市の小学校では、休み時間に地震が発生したという想定で身の安全の確保や避難を自分で判断して実行する訓練が行われました。

佐伯市の佐伯小学校では毎年、阪神・淡路大震災にあわせて地震を想定した避難訓練を行っています。

児童たちは地震が起きた場合にどうすればいいか事前に学習してきましたが、17日は、いざというときの判断を子どもたちみずから行ってもらおうと、休み時間に不意打ちのかたちで訓練が始まりました。

児童たちは校内放送を通じて緊急地震速報を確認すると机の下にかがんで落下物から身を守りました。

このあと、火災発生を知らせるベルが鳴ると、すぐに駆け出して上履きのままグラウンドに避難し、訓練開始から2分半後には全員の避難が完了しました。

このあと学年ごとに集まって訓練の講評が行われ、担任が、地震が来たら自分の机にこだわらず、すぐ近くの机に身を隠したほうがいいなどとアドバイスを送っていました。

6年生の女子児童は、「本当に地震が起きたときに冷静に避難できるか考えながら避難しました。正月早々地震があったけど、いつ来るか分からないので、どう行動すればいいか考えたいです」と話していました。

足利光保教頭は、「子どもたちはそれぞれの場所でどう対応するか判断する練習ができたと思う。日頃から防災意識をもってもらえるよう、指導を続けていきたい」と話していました。