小学校で手話を耳の不自由な人から学ぶ体験授業 豊後高田市

手話を耳の不自由な人から直接学ぶ体験授業が豊後高田市の小学校で行われました。

この授業は、子どもたちに耳の不自由な人への理解を深めてもらおうと、豊後高田市の三浦小学校で行われ、1年生から6年生の児童12人が参加しました。

講師として招かれた市内の奥田直哉さんは、生まれてまもなく病気で聴力を失い、現在は主に手話を使って周囲とコミュニケーションをとっています。

奥田さんは、まず、聴覚障害は、見た目では健常者との違いがわからず、理解されにくいとしたうえで、背後から声をかけられても気づかず、無視したと誤解されることがあると説明しました。

一方、児童たちは、15日の授業のために練習を重ねた、指のかたちで50音を表す指文字を駆使して、自分の名前や好きな果物などを奥田さんに紹介しました。

このあと、奥田さんから子どもたちに手話の内容を当ててもらうクイズが出されました。

問題は、「カレーとぶどうが好きです」だとか、「スケート遠足に行き楽しかった」というもので、子どもたちは手話のかたちや奥田さんの身ぶり手ぶりのヒントをもとに、意味を推測して答えていました。

授業に参加した3年生の女の子は「手話の読み取りで答えが合ったのでうれしかったです」と話していました。

奥田さんは「子どもたちには少しずつ手話を覚えていってほしい」と話していました。